桜花賞

 今回のメンバーを見て強烈に感じたことは、母父サンデーサイレンスVS父サンデーサイレンス。この考え方は阪神JFの時もしたし、それで当時の印は◎ライラプスアンブロワーズジェダイトという印にしたが、今回はその反省を踏まえて、順番を打ち変えようかと思う。

 同系2頭が3着以内に入る理論は、確かに効果的なものではあるけれども、今回のように出走確定馬16頭中エリモファイナルカシマフラワーマイネコンテッサを除く13頭が父か母父にヘイロー系は入っている。父系がヘイローかそれ以外かで区別すると、ヘイロー系が11頭。非ヘイローはアドマイヤメガミマイネコンテッサラインクラフトアンブロワーズライラプスカシマフラワーエリモファイナルとなる。

 過去10年の桜花賞では2頭同じ父系の馬が入っていることから、どちらかの系統を重視する馬券作戦が有効かつ、正解に一番近いルートではないだろうか。しかし、今回は多い(笑)。

 阪神JFの結果が示すように力の差はほとんどないと言っていい。先週の阪神の結果を見てもどの血統に有利であるというバイアスも出ていないし、最後は枠順がモノをいいそうだ。

 現在の評価は◎ショウナンパントル。前走クイーンCは12kgの馬体増と休み明け、重馬場で全く見せ場のないまま12着に敗れたが、56kg→55kg、勝ち鞍のある阪神に替わる点など、この馬に有利な条件は揃いつつある。前哨戦を重馬場で負けて人気を落としたチアズグレイスの例もある。おそらく今回も6人気前後に収まりそうで、阪神JFと同じように3枠前後を引けば。
 
 ラインクラフトにとっての前走はどうだったのか。もう少し楽に勝っておきたかったのが正直な所。それが示すように陣営からも前走後に「少し疲れが出た」とのコメントもある。内国産エンドスウィープの代表産駒スイープトウショウとフォーカルポイント、それと同馬が示す戦績のようにトライアル→本番で連続好走出来ていない。母はアドマイヤマックスの全姉。ファンシミン系は長らくGⅠ路線では分厚い壁にあたってきたが、アドマイヤマックスがそれを破った。この馬にも良い流れが来ているとも解釈できる。

 ライラプスアンブロワーズフレンチデピュティ産駒。阪神JFの際の取捨を間違えたが、今回も内枠に入った方を重視でいいのではないだろうか。ライラプスの前走クイーンCは本当に全てが上手く行ったレース。今回もそのようなレースが出来ればいいだろうが、本番で豊→藤田に替わるのは多少のマイナスがある。
 同様にアンブロワーズも前走でホワイトから四位に乗り替わって伸びきれずに結果がでなかった。腕っ節の良い騎手の方が合うのだとすれば、今回も少し足りないかもしれない。

 他の有力馬に詳しくは触れないけれど、切りきれないのが、シーザリオエイシンテンダーエアメサイア。無敗で挑む上記2頭はまだ底を見せていない点。両馬共にセンスが良いので、安定して走れるメリットがある。

 一発という魅力をショウナンパントルに託すつもりだが、内枠・馬体を絞るという二つの大きな条件が必要になる。そして、幸運の7枠13番はどの馬が引き当てるのか。