海外競馬も盛り上がってる

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 ディラデラノビア剥離骨折…全治2〜3ヶ月。軽度の骨折で良かったと思う反面、あの使い方と東京の馬場でまたも故障馬。残りの馬の無事を祈る。

 アフリートアレックス2冠達成…ケンタッキーダービーは世紀の大波乱に終わったものの、残り2冠は順当な結果。こっちでもアメリカでも無茶な展開になるとアフリートの産駒は弱いみたいだけど、出し入れが少ないと強いね。BCクラシックでゴーストザッパーとの対決が楽しみ。

 ディヴァインズプロポーション無敗で2冠制覇…フランスの牝馬路線でも2冠馬。それも無敗。これで同馬はデビューから8連勝。父キングマンボ、母父サドラーズウェルズ。サドラーは完全に日本でのサンデー状態。母父に入っても強いな。これで日仏オークスの母父はサドラー。ちなみに横山典ちゃんはフランスでも3ゲット…。

 モティヴェーター英ダービー制覇…こちらも無敗のダービー馬。父は日本でもお馴染みのモンジューで、2着馬の父もモンジュー。この後は凱旋門賞が目標だろうが、JCに来て欲しいな。絶対に来ないだろうけど…。それにしてもモンジュー恐るべし。

 シャマーダルも2冠達成…これはフランスの牡馬の話。今年から2400m→2100mに短縮された仏ダービー。それを歓迎するかのような仏2000ギニー馬の勝利。UAEダービーでは敗れたものの、未だ芝では無敗。通算成績6戦5勝。父は新種牡馬で現役当時「アイアンホース」と呼ばれたジャイアンツコーズウェイ。短縮元年にマイルとの2冠馬が出たことは仏競馬界の一大改革は成功だったのかもしれない。

 独オークス馬はイオタ…この馬の父はタイガーヒル。エルコンドルやモンジューと欧州で覇権を争った馬。ジャパンカップにも来日した。

 これに日本のディープインパクトラインクラフトシーザリオを入れると、今年の3歳勢は世界中で大変な当たり年かもしれない。ここ数年、ヨーロッパの芝路線は一時期に比べると落ちたかと思ってたけど、98〜00年あたりを盛り上げていた馬たちの産駒が、今の競馬を支えている。日本の競馬ファンにとってもエルコンドルパサーの海外遠征期と重なるので、かなり思い入れが深いのではないだろうか。

 3歳馬だけじゃなくて、古馬陣も頑張ってる。

 昨年マイルCSで出遅れて日本のファンをがっかりさせたラクティは先日のロッキンジSを5馬身差で快勝し、次走はクイーンアンSで7度目のGⅠ制覇を目指している。

 それに先日来日したサイレントウィットネスは連勝も止まったことだし、これからは積極的に海外に出て行くはず。

 去年のアメリ年度代表馬ゴーストザッパーもメトロポリタンHで7ヶ月振りのレースを圧勝して、今期緒戦を飾っている。

 国内・海外共に秋のGⅠ戦線がかなり楽しみになってきた。兎にも角にも無事で迎えて欲しい。これだけのメンバーが一同に会せば、本当の意味での「世界一決定戦」になるだけに、ディープインパクトには史上2頭目の無敗の3冠馬を目指して欲しいと同時に、凱旋門賞に向かって欲しい気持ちもある。複雑だなぁ。