2005年種付け頭数
- 全体的な印象
社台スタリオンステーション供用種牡馬の種付け頭数がこちら。
社台以外の種牡馬の種付け頭数がこちら。
売れる馬作りという考えのよくわかる傾向が如実に現れている結果となった。サンデー産駒の驚異的な種付け頭数。とりあえずサンデーの血が入ってなければ売れないというようなことがわかるリストになってる。
- 社台
目立った所ではキングカメハメハの245頭。レース選択に色々と批判のある松田国英先生だけど、この結果を見ると、マイルとクラシックディスタンスで勝ち鞍があるというのは、やはり生産者にとっては大きいのではないかと思う。同馬の場合は、それに合わせて圧倒的なパフォーマンスと父キングマンボ×母父ラストタイクーンという血統背景も大きいのだろう。
他にはスペシャルウィークが239頭(+129)。初年度産駒の不振を受けて一気に頭数を減らしたが、昨秋から春先にかけての大攻勢で、逆襲成功。
ホワイトマズルの176頭(+115)というのは種付け料が300万→80万に大幅減額されたためだろう。マンハッタンカフェは300万→400万と増額されたにも関わらず、221頭(+16)と微増。父同様非常に見栄えのする馬体なので人気があるのかな。
他にもアグネスワールド産駒の種付け頭数の少なさは、受胎率の悪さが原因だと言われてるし、個人的感想を言えば、ネオユニヴァースが300万で228頭も付けられたのは意外だった。サッカーボーイ(70頭)とナリタトップロード(85頭)を見ると、この血統は期待されてるのかな。ジャングルポケットもセリでの評価が上々みたいで153頭(+43)となっている。
- 社台以外
ここでも目立つのは、サンデー産駒の大攻勢で、ニューイングランド(160頭)、アドマイヤボス(158頭)、ステイゴールド(146頭)、マーベラスサンデー(162頭)、ジェニュイン(142頭)、バブルガムフェロー(157頭)、サクラプレジデント(106頭)と凄い勢い。
一番多かったのはアグネスデジタルの189頭。この馬の競争成績、血統背景が好まれているのだろう。他に目立つのは、キングヘイロー(127頭)、イーグルカフェ(128頭)。後は、サウスヴィグラスの(124頭)、マイネルラヴ(151頭)、プリサイスエンドの(128頭)などのミスプロ系の人気も窺える。この辺りは、ダート種牡馬としての需要が高いのだろう。
アメリカ2冠馬でドバイWCも制したシルヴァーチャームが102頭。これはいいとして、キャプテンスティーヴの13頭、カリズマティックの18頭、クロコルージュの16頭、この辺りは本国に返してやることはないのだろうか。特にキャプテンスティーヴはダマスカスの傍流血統なので。サンデー全盛の日本競馬では厳しいだろう。ラムタラも57頭とまだソコソコつけてるね。これも返し(ry。←これは禁句らしい。
血統の寡占は今に始まったことではないが、ショウナンカンプやエアジハードの頭数を見ると、テスコボーイは厳しいのかなぁ。メジロマックイーン産駒の親子4代天皇賞制覇も夢のまた夢の話だろうし、昔が良かったと言うのは、いつの時代も言われることだが。
俺が生産者であっても、売れることを考えたらサンデー産駒を選ぶだろうな。