ラジオたんぱ杯2歳S G2昇格!?


 今回のこのニュースはサンスポのスクープということで良いのでしょうか。どこから仕入れた情報かは「JRAも格上げに踏み切ることになった」の一文から読み取ると、JRAということでいいのでしょうが、JRAのHPには出てないですね。先日の阪神1400mG1創設のニュースもあれ以来、話が出てきません。マスコミは、○○氏の発言などの明確なソースを提示して欲しいと思うし、提示すべきだと思うのですが。


 「JRAは…」と書くだけでは、JRAの職員との雑談の中でそういう話が出たのか、記者懇談会(?)のようなものの中で行われたのか、正式に議論されているのか、読み手には不透明で、親切ではない。また一幹部の話なら、そう書くべきであろう。いずれにせよ、正式な発表が出るまでは仮説にしか過ぎないわけだが。


 この昇格がどのような影響力を及ぼすかというと、一番は「G1出走権確保」だろうか。2歳重賞は、G3が1着賞金が3200万、2着賞金が1300万。G2が1着3800万、2着が1500万。その内、重賞で2着以内に入れば加算され、G1出走への大きなポイントとなる本賞金(定義がマチマチだがここでは一応これで)、G3の1着馬が+1600万、2着馬が+650万。G2の1着馬が+1900万、2着馬が+750万。2歳のOP特別の1着賞金が1600万で、本賞金+800万。3歳OP特別の1着賞金が1900万で、本賞金が+950万。 


 クラシック出走のボーダーラインは年によって異なるが、ここ数年は新馬or未勝利勝ち+500万下勝ちの800万下馬では、抽選にも掛からない状況になっている。一応、2歳のG2に昇格することによって、その時点で2勝馬なら2着でも800+750万=1550万となり皐月賞まで安心のローテーションが組める。


 しかし、ダービーとなると微妙でキングカメハメハの年では、新馬+東スポ杯勝ち=2000万のアドマイヤビッグがボーダーラインだったように、1550万程度では足りない年も出てくることもある。それがG2の場合であれば、新馬+G2勝ち=2300万で出走出来ることは大きいだろう。


 こうなるとややこしくなるのが、年度代表馬選考。アグネスタキオンが制した年のように、仮に朝日杯FSよりもレベルの高いレースと認められた時に、記者投票で逆転が起こるかもしれない可能性がより高くなった。そのあたりは、年度代表馬選考の投票行動の議論になるので、ここでは深く追求しないけれども。


 これを受けて、もしかしたら3歳春のダート重賞格付けにも影響を与えるのではないかと思ったのは、深読みしすぎだろうか。ヒヤシンスSが近年、非常に高いレベルで行われているにもかかわらず、ユニコーンSには勝ち馬以外は出走が確定されていないという、ダート路線を楽しみに見ているものとしては、至極残念な年が、ここ数年続いている。


 重賞の昇格、降格を機に、JRAには10年、20年先につながる番組作りをして欲しいと思う。それは条件戦でも同じ事で、ある年はダート1400m、ある年は芝2000mなどの条件のレースを同じレース名で行われると、思い出にもならない。これは、個人的すぎる意見だけれども…。