回顧

 RIの方に書いてもいいんだけれども、こっちのネタがないので。

 追い切り前の写真では馬体のラインがぼやけているように見えたエアメサイア。蓋を開けてみれば-8kg。緩さを感じさせない仕上がりで、メンコの効果か非常に落ち着いていた。道中の折り合い、直線の伸び。あらゆる面で春よりも成長した姿を窺わせてくれた。

 休み明けということもあろうが、中距離の緩い流れで頭を上げて完全に引っ掛かったラインクラフト。それでも直線に入って一度突き放し、坂でも踏ん張りエア以外を封じた内容は評価できる。大幅な輸送減りが懸念されていた今回を馬体増で乗り切れたことは大きく、改めて地力の高さを見せた。ただ、春もそうであったように、この反動には気を付けたい。

 以下、敗れた馬の中に逆転可能な馬はいないように見受けられた。春一連の流れから極端なHペースになりそうもなく、シーザリオ・ディラデラノビアが抜けた今は、この2頭を逆転するのは難しいだろう。

 これで牝馬トライアルは終了。クイーンS組ではデアリングハートか。1番人気で4着。斤量さ(52kg)があったとはいえ、0.3差なら十分と見るべきかな。距離に対する不安はないこともないが、内枠に入って上手く立ち回れば。後は条件馬の台頭を待つのみだけれども、関東馬ニシノナースコールは穴人気しそう。前走の五頭連連峰特別は良い末脚を見せてくれた。これも斤量に恵まれた部分はあるが、古馬1000万勝ちは評価できる。

 キングストレイル。サンデー×ノーザンテーストで休養明けでっていうのはアドマイヤマックスと同じローテ。今回はいかにも休み明けの馬体してると思って写真みていたのに、パドックの映像見るとソコソコ仕上がっていた。一番驚いたのは最後まで諦めず伸びた所。去年は勝てる力があるのに自分から諦めるような所があっただけに大きな成長。菊は厳しいと思うけれど、将来的に京王杯SCとかで楽しみな藤沢馬。

 ピサノパテックは異端系サンデー。一応初重賞ってことで注意はしていたけれど、それだとここまでの臨戦過程と矛盾するんじゃないかとも思ったし。まぁこれまでは体質が弱かったということだろうか。キングスと違って、こちらはまだまだ条件戦で揉まれる必要があるだろう。

 フサイチアウステルは力を出し切っている。大跳びな馬で、変に内枠で脚を貯めたりするよりも、大外をグ〜ンと伸ばしてやった方が、血統的な気分もあるし、合ってるだろう。本番で岩田が乗れば怖い。良馬場で岩田なら印上げる予定。

 マイネルレコルトはレース後の談話とレース前談話あわせると、やはり調整ミスか。直線の伸びなさはそれだけではない成長力の差までも感じたけれど。それと距離か。イメージとしてはコスモサンビームが重なる。短縮・Hペースでどこまで変われるか。これを使って一変というイメージはない。

 アドマイヤフジは予想通りというか、最悪な展開はこれだろっていうのを見事に演じて見せた鞍上に脱帽。権利の欲しい所で4着に負けるあたりは芸術。下手糞。馬は馬体にかなり余裕あったので、これを使って絞れれば。一度動かせる地方騎手か外人に乗って欲しい。菊でも掲示板前後にはいるだろう。素質は高いんだが、いかんせん不器用。

 ウインデュエルは故障する前に重賞の2着流しでと書いたけれど、先日のレース見ると圧勝もありえるな(笑)次走は武蔵野Sだろうけど、一度逆らってみるか。これは血統から見た考察なので、馬個体評価では、あっさりもあると思う。

 トーセンブライトは順調に良化中。この冬の中山OP特別は戴き候補。重賞は適当な番組がないから厳しいか。シンメイレグルスは能力が一枚落ち。同じBT産駒でもタイムパラドックスのようなどっしり感がないので、ダートの上位クラスに入ると現状では非常に非力に見える。しばらくは厳しいレースが続きそう。