種牡馬アグネスタキオン考

 6月6日に書いた新種牡馬アグネスタキオン予想も合わせてどうぞ。
 相変わらず勝ち上がり馬の数に比べて2勝馬が2頭と物足りなさを残す。
 まだ1世代数頭しか直で見たことはないが、新馬戦できっちり体の出来ている馬が多い。良い点は無駄に気性が激しい馬もおらず、安定している。ただ、まとまりすぎていることが、逆に、2戦目での勝てなさに繋がっているのかもしれないと個人的には思う。

 ショウナンタキオンが母父トニービン、ロジックがサクラユタカオー。前者は新潟外回りに強い血統で、後者は1800mより1400mが向く血統と考えると、母父を引き出す種牡馬なのか。それプラス自身のスピードと。

 アグネストラベルが母父トップサイダー。芝で勝ち切れずダートで連対圏へ。 カレンスターボーイも半姉クロウキャニオンがダートで走ったように芝で走れずダート替りで一変。

 そうなると、新潟→中山替りはショウナンタキオンにとってマイナス要因になると考えられる。加えて、新潟2歳S以来の競馬であり、まだ2週目の中山の馬場、鞍上が田中勝春ということを考えると決して強くは推せない。

 全体的には、これだけ勝ち上がる馬がいるのだから、種牡馬としては成功の部類に入るのだろうと思うし、今後もっと良い繁殖牝馬が回ってきそうな事を考えると前途は決して暗くはないが、やはり母系に内在するロイヤルスキーの存在がこの馬の種牡馬としての可能性を狭めるような気がしてならない。それが勝ち上がり率の高さ正の面であり負の面でもあるのだろうが。

 とりあえず、朝日杯FSではショウナンタキオンを頭の部分から消してみよう。