皐月賞展望(2)

 月曜日に東京で選考会があるので日曜朝東京イン→中山直行というコースになりそう。東京に勤める兄貴が案内してくれるということで。本当は府中に行きたいんだが、JCまでの我慢ということで。

 ここまで4戦3勝。敗れたのは朝日杯FSのみ。京成杯1着以来の臨戦過程となり、他の有力馬がトライアルを2度使っていることを考えると疲労という点では楽な立場にいるだろうが、休み明けという課題がある。
 この馬にとってのテーマは相手強化と中山のコース形態だろう。個人的にこの馬のパフォーマンスで良かったのは新馬戦といちょうS。いちょうSでも内にもたれる面を見せていたし、朝日杯・京成杯でも内に刺さる面を見せて、純粋に推進力を活かせていないなぁと思っていたが、休養でその辺りがどうなっているか。父ファンタスティックライトよりもその父ラーイが出ているとすれば、G1では食わせ物の可能性もあるし、今年の藤沢厩舎は全然話題に上っていないし。
 潜在能力という意味では高いものがあることは分かっているが、休み明けの中山でベストパフォーマンスが引き出せるかという懸念。横山典替りは魅力でも、やはり関西馬でトライアルを戦ってきた馬を重視したい。

 ここまで9戦して4着以下が1度の堅実型。父オペラハウス×母父ダンシングブレーヴのND系×ND系の異系配合(今回のメンバーの中ではという意味で)。血統に反して、素軽い競馬が得意で中京2歳Sをレコード勝ちしているようにスピード競馬にも対応。きさらぎ賞はソラを使ってドリームパスポートの出し抜けくらったが、スプリングSでは4角先頭からフサイチリシャールドリームパスポートの追撃を封じ込んだように、並ぶ形になれば非常に強い。今回もそのような4角先頭の競馬が出来れば面白い存在になると思う。ゲートセンスが良い馬で前走でも大外枠ながらすぐに2番手3番手に付けられるテンの速さもある。まぁ地味な存在だから実力>人気になりそうな点も馬券的な観点からは魅力。
 唯一の不安点は、馬場が悪化した時。血統的にはドント来いに思われそうだが、10月29日の萩S(重馬場)のレース後のコメントで、「雨の馬場はあまり良くない」と残っている。この時は重馬場=オペラハウスで狙ったからそのギャップのために記憶に残っているが。あれから半年経ってこなせるかもしれないが、ベストではないことは確か。ここまで9戦中8戦が6枠より外という稀な馬だけに今回も中枠〜外枠をすんなり先行して4角で先頭に並びかける競馬をすれば、持ち前のしぶとさで我慢出来ないか。面白い馬。