皐月賞展望(1)

 G1シーズンになると競馬熱も上がってくるというか、予想しようかなぁという気持ちが湧いてくる。実馬券購入金額は最終レース>G1だけれども、予想時間という意味では、やはりG1の方が圧倒的に多い。当たっているのかどうかは別にして。JRA提供の映像→有力馬前哨戦を見ながら予想していこう。

 まずはこの馬。枠が大きなポイントになると思うんだけど、出来れば内枠を希望。というのも、弥生賞の出遅れ→大外ぶん回し→伸びきれず。この競馬で馬群を割れない印象を残しているけれどもラジオたんぱ杯では道中馬群で我慢し、4角手前でも両側から挟まれながら我慢できている。そして4角を回ってアドマイヤムーンの外に持ち出し差し切る競馬。ゴッド内田博幸が内枠を引けば弥生賞アンカツが見せたような大外ぶん回しの競馬をしない確率の方が高いと見た。能力に関してはラジオたんぱ杯を制しアドマイヤムーンに唯一先着している点から語る必要はないし、休み明けが駄目なのはロベルト系で片付けてもいいだろう。個人的には、前が開く開かないは別として馬群でも競馬出来るんだという所を見せてくれれば、ダービーにも繋がる皐月賞になると思う。

 この馬に関しては何度も書いてきたと思うが、「溜めても斬れない」というキーワード。共同通信杯でも逃げずにアドマイヤムーンに敗れ、スプリングSでもメイショウサムソンを捕まえきれず。何度試し乗りを繰り返すのか鞍上に尋ねてみたい所だ。斬れないというのはクロフネ産駒に共通したテーマだと思うし、フレンチデピュティ産駒にも言える血統的な課題であり、それに対して、クロフネフサイチリシャールに言える利点は、トップスピードを維持出来る脚質にあるだろう。
 自身初めての経験となる2000m。半姉ライラプスも1800mまでしか勝ち鞍がないが、これまでの競馬からリシャールに2000mは問題ないと見る。掛かる馬でもないし、G前で急激にバテる馬でもない。
 ステキシンスケクンゴウゴウキリシマが逃げると思われる展開を、鞍上・福永祐一が4角をどういう乗り方で回ってくるのか。朝日杯のように早めに突き放しにかかるのか。もし溜めるようならボロクソに書いてやろうと思うが、ここ数年の本人のコメントを聞いていると意識の変化がありそうだから、ここ2走と決定的に違う乗り方をしてくれると期待している。