巨星落つ→ベガは星になった
2冠牝馬ベガが死す 93年桜花賞、オークス優勝
日本中央競馬会(JRA)は17日、1993年の桜花賞、オークスの両G1などを制したベガ(16歳牝馬)が、くも膜下出血のため、16日午後に死んだと発表した。
北海道安平町のノーザンファーム早来牧場での放牧中に転倒し、頭部を強打したと推測される。
トニービン産駒のベガは94年の宝塚記念を最後に引退し繁殖入り。戦績は9戦4勝。収得賞金は3億77万1000円。主な産駒として99年のダービー馬、アドマイヤベガや、芝、ダートの両G1を制覇したアドマイヤドンなどがいる。(日刊スポーツより)
桜花賞、オークスの二冠制覇。ぶっつけで挑んだ三冠最終戦(当時)のエリザベス女王杯はぶっつけとなり、「ベガはベガでもホクトベガ」という関西テレビ馬場アナウンサーの名言が残っている。その活躍は色褪せることがないだろう。
競走馬としてだけでなく、繁殖牝馬としても一流で、ダービー馬アドマイヤベガをはじめ、芝、ダート、中央、地方合わせてGI7勝のアドマイヤドン。セントライト記念を勝ち、有馬記念で5着したアドマイヤボスをなど、三兄弟重賞制覇の偉業を成し遂げ、三世代共に種牡馬入りしている。また残された産駒には現役馬のキャプテンベガとファルブラヴとの間に生まれた兄弟唯一の牝馬がいる。
夏の夜空に輝く夏の大三角形。名牝ベガの名は、日本競馬史に燦然と輝く一等星になった。