レジャー白書より

 調査媒体が違うので一概にあてにはならんのだが、レジャー白書の調査が正しければ…(同じ白書で調査報告が終わっているのに数字がコロコロ変わってるのはなぜ?)。


 中央競馬の売上げは1997年の4兆円をピークにそこまでは右肩上がり、そこからは右肩下がりを描いているは周知の通り。今年も昨年度よりも売上げが下がるとして2兆6000〜7000億ぐらいか。大体1989年ー1990年ぐらいと同じ売上げ規模になっている。


 レジャー白書による中央競馬の参加率(年に一度でも中央競馬に参加したことがある人)の割合も、1997年の12.6%が最も多く、2005年は6.8%。この6.8%は1988年(5.7%)、1989年(7.3%)の間ぐらいで、またしても90年代と同じ。まぁ当然と言っちゃ当然なんだろうが。


 年間平均費用は1998年が最も多く75000円。ちなみに2005年は56300円。で2万円減。25%減ぐらいだろうか。総売上がピークの4兆円から35%減であることを考えると…どうなるんでしょう。数字に弱い(笑)


 もう一つ挙げておくと、性別余暇活動参加率も男性が1997年の19.5%と比較すると2005年は10.7%と半減しており、女性も6.1%(1997年)から3.1%と半減しているが、女性の場合はここ数年ほとんど変わっておらず、男性も平均は14%前後だった数字が昨年急に落ち込んでいる。ディープ効果はどこ行った?(笑) (調査期間を調べるの忘れたけれど)


 こう書くと「競馬終わってるな」と思われるかもしれないが、実は減少しているのは競馬だけじゃなくて、カラオケとか遊園地とかピクニック、海水浴なんかも減少傾向にあり、外で遊ぶレジャーの参加率が減少している傾向にある。


 その傾向通りというべきか、JRA様はパンフレット『中央競馬のあらまし2006』の中でも、総参加人員が右肩上がりで伸びており、昨年度に過去最高を記録したことを結構大きくアピールしている。9月1日付けの「競馬人気は衰退してる…の?」の中で取りあげたので、詳しくは書かないけれど、(左から競馬場、ウインズ、電話(パソコン)投票の割合)
 昭和59年 10:81:9
 平成元年  9:80:11
 平成 5年  9:81:10
 平成10年  7:67:26
 平成15年  5:52:43
 平成17年  5:48:47


 と、競馬場に来てレースを見る人よりもウインズや電話投票で競馬を楽しむ人が多くなっている。このあたりは、外でのレジャーよりも在宅でのレジャーを好むといった傾向が見られるのではないかと思って、そのあたりの関連をもう少し調べてみようかと。


 あっ、あともう一つ。ギャンブル型レジャーへの関わり方という調査で、中央競馬の項目は、
 無関心層(興味はないし将来もやることはない人)が70.9%。
 潜在参加層(今後機会があればやってみたい人)が17.9%。
 浮動ファン層(気が向いた時にたまにやっている人)が8.5%。
 固定ファン層(よくやっている人)が2.4%。


 らしいです。平均的に調査したらコア競馬ファンってのは2.4人しかいないのか…。ちなみに2002年のデータ。ここを読んでいるような人はレア中のレア中のレア人の認定です。ツチノコぐらいってことで(笑)


 この調査に関する見解やら、あれはまた今度に。分析中なんで。