ジャパンカップ雑記

 ディープが勝てば自分の馬券が外れるのか、自分の馬券が外れるからディープが勝つのか。これでディープインパクト絡みの馬券で7連敗。全てのレースを1着固定で買いながら(有馬記念は2着だけど)、全てのレースでヒモが抜けるこの切なさ。「馬単じゃ安いから」。そんなことを考えた時期もありました。有馬記念馬連+2着流しを買おうと心に決めた(当日になったら結局3連単を買い占めると思うけど)。


 意外にもあっさりというか、ハーツクライが早々と脱落したせいで拍子抜けしたようなレースになってしまった感はあるが、関係者にずっしりと重く圧し掛かっていた重圧を考えると、簡単なように見えて難しい勝利だったと言えるのではないだろうか。
 やはりディープインパクトには後方からの捲りor追い込みが似合うというか、そうしたレース運びをするのが彼のスタイルなんだろう。スペシャルウィーク有馬記念といい、今回といい相当なプレッシャーの掛かる中で最後方からの競馬をやってのける武豊の偉大さというのは、素人には想像も出来ない部類だろう。
 しかし、今日のようなレースできっちりと末脚を伸ばし完勝したことによって、失格したとはいえ前に行って後ろから差されて3着に敗れた凱旋門賞は、彼ら本来のスタイルではなかったことが改めて証明された。そこには、展開の違いというのもあろうが、異国の地で自分の持つスタイルで、自分の持つ能力を如何なく発揮することの難しさを再確認した。
 願わくば来年もう一度凱旋門賞へという思いはあるが、それは不可能なこと。残り一戦、彼の走りをこの目と脳裏と胸の中にしっかりと焼き付けたい。


 「万全? うん。イギリス遠征時と比べても今回の方が断然良いよ。喉鳴りなんて昔から鳴っていたんだから」
 「動きは万全で見た目にも完成された体。喉鳴りを知らなければ絶好調宣言できるほど。不安はあるが影響はないと思う」
 
 前者は土曜日のスポーツ報知に載っていたハーツクライの鎌田助手のコメントで、後者も同紙の橋口調教師のコメント。今さら新聞に載っているコメントに目を輝かしてツッコミを入れたりしないけれど、前者の調教助手さんの「昔から」ってのはいつからなんだろう。取材してる現場のマスコミも知っててずっとひた隠しにしてきたのかなぁ。それとも関係者が必死に隠してきたとか。
 パドックや追い切りの馬体の良し悪しからレースでの体調を図るのも馬券を買う上で求められる要素の一つではあるが。例えば3歳時からそういう兆候があったのだとして、ここで発表してきたってのは、むしろギャンブルの流れとしては消しのタイミングだったのかなぁ。


 ハーツクライを買ったのは、実力を評価してというよりも、ディープインパクトが年内で引退して、ハーツクライは来年も海外へという希望を抱いて、そのためにはここでの熱い接戦を見たいという思いだったんだけれども。先に書いたように、これで引退とならないで欲しい。

 
 8着 2番スウィフトカレント横山典弘騎手)
「本質的にはマイラーかな? 今日は具合はよく、いい感じのレースができたが、もう少しリラックスして走ってくれたらいいと思います」(ラジオNIKKEIより)


 本質的にはマイラー…。2400mとか使ってきた森先生の「えぇっ!」って顔を想像しようかと思ったが、「そうか」って納得しそうだな。半兄のアサクサデンエンも2000mがこなせそうで結局はマイル以外無理だし。天皇賞後に「来年はドバイ」とか言ってたような気がしたけど、シーマクラシックではなくデューティフリーだろうか。


 欧州年度代表馬ウィジャボード。3着に敗れはしたものの、持てる力を発揮したといっていいだろう。最後の斬れが鈍ったあたりは、陣営が懸念していた重め残り(昨年比で+10kg)が影響したのだろうか。しかし、フランキーはジャパンカップできっちり馬券圏内に持ってくるものだ。この後は香港遠征になるのだろうが、これほどの馬が二年連続してジャパンカップに来てくれたというのは嬉しいことで、ダンロップ調教師とダービー卿には感謝したい。それにしても、この馬とキングマンボの子供か…。凄いなぁ。


 他の馬に関しては明日以降にでも。