回顧の続きの続き

 オースミダイドウが骨折したとの報を聞いて、いつの間にか2歳における故障リスク競走が東スポ杯→デ杯に移行しつつあるのかと。雨が降ったりして高速馬場ではないにもかかわらず、故障馬が例年出るというのは単なる偶然か、はたまたそこに何かしらの因果関係があるのか。東スポ杯を制した馬の骨折連鎖が昨年のフサイチリシャールでストップしたかと思えば、デ杯を制したマルカシェンクオースミダイドウが2年連続骨折。POGファンにとって、勝って欲しいが勝ってほしくないレースとして挙げられるのかもしれない。

  • 日曜

 阪神5R シルバーブレイズが2戦目に絞れて快勝。ダイワスカーレットが出ていたレースに出ていてパドックではタニノギムレット産駒らしく腹袋もあり、しっかりと歩いていた。500万下も勝ちあがれる馬で、今のロベルト系向きの馬場の間に。福寿草特別とか。(B)


 阪神8R スナークファルコンが順当に勝利。この馬の場合は順調に使えれば一クラス上の馬だけに。取り消しで出てこない場合もあるが、昇級でも買いたい。(B)


 ヴァンデグローブは藤沢厩舎だったのか。キャリアが浅い割りに馬込みでも我慢が利いたし、スナークファルコン相手にこれだけのレースをしてくれれば満足。来年はOPまで行く馬だろうし、次も当然買いたい。(B)


 テイエムヘネシーヘネシーのリセット。休み前は昇級で通用しなかったが、今回も最速上がり。この上がりが出せるということは本調子にあるとみたい。(B)
 ウインカーディナルは差せるダートでないと苦しい。京都でよほど差せる馬場なら。(C)


 阪神11R シーキンザベストが58kgもなんのその。シーキングザゴールドの斤量泣きってのは死語か。下手に押さえず前々で運んだのは良かった。さすがダートの小牧。この調子だと崩れそうにない。(B)


 ツムジカゼは気性的にマシになったのか大崩がなくなった。馬込みでも我慢が利くし鞍上の意のまま。外に出すのが遅れたようだが、前は止まらなかっただろう。これも悪くない。(B)


 ボードスウィーパーも安定感が出てきた。スーッと上がっていくあの手応えの良さは惚れ惚れする。最後は突き放されたように嵌らないとまだ弱い部分があり。1400mでしか走れない馬がまた一頭誕生。


 スリージェムは行かした方が良かったかも。それでも悪くないし、相手次第だろう。1400mがベストだろうが融通が利くタイプだけに、1800mでも面白い。(B)


 阪神12R 時計も遅いし、そうレベルは高くないレースだと思われる。スマイルフォライフは前が詰まったのもあるが抜け出す脚もなかった。1000万下では若干頭打ちな感あり。好きな馬だから買うが。(C)


 中山6R ディオスクロイのスピードは将来的にも楽しみ。49er×ディアブロでデュアルストーリー、アドマイヤベッカムの下。距離の壁はあるかもしれないが交流重賞を狙える馬になるだろう。(B)
 敗れたワンダフルドーラも相手と競馬次第で500万下はクリア出来る馬。今回は相手が悪かっただけだろう。(B)


 中山9R シャーベットトーンは内を回ったら外から次々と来られて動けず。もったいない競馬だったが、開いていればというところ。ボケたわけでもなさそうだし、-10kgでも元来これくらいで走っていた馬。次走での巻き返しを期待したい。(B)
 タガノサイクロンは同オーナーのタガノゲルニカ同様、体質が弱くて上に上がってくるのが遅れたが素質はある馬。ゲルニカは一気に重賞まで行ったが、この馬もそれに迫るぐらいの活躍をしてくれるはず。(B)
 デュヴァルはもうこのクラスでの安定勢力だし、リスキーアフェアも叩いた次は良くなるとのこと。(B)


 中山10R やっとフェイトトリックスがOP馬に。オースミグラスワンと戦ってからが長かった。距離が長かったり、馬場が悪いと走らなかったりで多少好走に条件の付く馬だけに今後も負けを繰り返すと思うが、素質はあるので。ハウズトリックス同様、このあたりで来たり来なかったりだろうが。とりあえず良馬場ならOPでもやれないことはないはず。重賞ならC。(B)
 マツリダゴッホは安定感を感じないが、成績としては堅実な方。レース運びが不確定なせいか。このクラスは卒業出来る馬だろうから、後は相手次第。(B)
 リメインオブザサンサンプレイスの数少ない仔。評価しにくい馬だが、それなりの瞬発力があるからいつもそこらへんにはいる。前々で運べる条件で買いたい。あんまり後ろからだと厳しいが。(B)


 朝日杯FS ドリームジャーニーが出色の末脚。例年の朝日杯のレース傾向で、2週目の馬場で最後方から突っ込んで来られるとは思えず。一応ダイドウの2着流しの相手では買ってみたものの。強い。このレースの感想は、この馬の強さだけが際立った。となると、前走の伸びなさというのがまた不可解になってくる。単に前半で引っ掛かっただけなのか、直線が長い東京を前で競馬したからあのようになったのか。そのあたりは来年のレースの中でまた判断していくことにして。この中で来年のGIで買うとしたらこの馬だけだろう。(B)
 オースミダイドウは引っ掛かったわけでもなく、とりあえず前に。終わってみれば、やっぱりこの程度の馬だったのかという事で。シンザン記念で頭狙いの予定がなくなったことで、シンザン記念が悩ましくなった。
 ローレルゲレイロはオースミを負かしに行った分、最後に甘くなったがしょうがない。勝負のあや。デ杯の時にも書いたが母父テンビーでこれからドンドン強くなっていく印象はないが、父キングヘイローは不気味な存在。距離が長くなるのもあまり歓迎ではないだろうから、トライアル、皐月と負けて、マイルCに出て来た時にでも考える。シンザン記念ならB。(C)
 フライングアップルはレースは上手いがGIになると突き抜けられない藤沢馬によくありがちというか、日本版ラーイ産駒にありがちというか。煮え切らない馬になりそうだが、自分の持ってる力分は出してくれそうなだけに調子の大きな変動はないだろう。当然隙間重賞では買いたい。(B)
 クロッカスSあたりでアドマイヤホクトとかアドマイヤヘッドを買いたいぐらいで、他の馬に関しては特にない。


 来年という意味では、ドリームジャーニーが首位、並んでフサイチホウオーナムラマースだが、これにクルサード、ヴィクトリーが絡んでいく。現時点ではヴィクトリーの気性的な危うさを考慮に入れつつも、この血統にはなかった暴力的な一面を父がブライアンズタイムに代わって有したかと思い、これが◎。なので、とりあえずラジオnikkei杯はこの3頭を中心に考えている。


 阪神JFは結果が示す通り上位2頭が現時点で抜けていた。ルミナスハーバーがこれに続くかと思っていたが、軽い条件ではないし、馬体も本調子になかったということで。京都でやればまた違った結果になったかもしれないが、このレースも桜花賞阪神が舞台だけに来年もこの勢力図はそう簡単に変わらないと思う。あるとすれば、ウオッカアストンマーチャンの差が開くぐらいか。
 ローブデコルテはOP特別とかG3ぐらいで差せる馬場なら勝てそうだし、イクスキューズも無茶苦茶強い感じはなく、競馬が相対的に上手い感じで、GIになるとやっぱり苦しい。それ以下の馬に関しては3歳になって徐々に姿を見せなくなりそう。


 牝馬路線は、この上位2頭+中京2歳Sで牡馬にもやってくれそうなダイワスカーレットの3頭、それにルミナスハーバーが現時点の勢力図だと思う。これに先週圧勝したニシノマナムスメがどう絡んでいくかだが、ニシノはローブデコルテあたりと一回やってみないとまだ怪しい部分があるから。


 サンデー不在元年はやっぱりBT(ギムレットも含めて)の時代がもう一度くるのか。それにしても自分の獲ったBT産駒のPOGは走らない(泣)。


 全日本2歳優駿フリオーソ。ブリオーサと紛らわしい。サンデー不在の時代の到来と共にダーレー馬が2歳戦から飛ばしてくる時代がきたのか。中央芝挑戦ということでまずは一回使ってから。モエレなんとかみたいな食わせ物だった可能性もある。
 トロピカルライトは今回は左回りも大丈夫だったようで、なぜ自分が馬券を買ったあの時だけ逸走したのか気になるところだ。これも大物感があるわけではないが、前に行けるスピードがあるだけで有利。控えてどこまで伸びれるかが今後のポイント。
 ビクトリーテツニーは後方からしか競馬出来ないようで、地方のこの条件での敗戦は致し方ない部分がある。ヒヤシンスSである程度差せる馬場になっていればぶち抜く可能性あり。今回も終いは悪くなかった。
 クィーンオブキネマは前が有利な条件でのみ買いたいがそれほど奥はなさげ。