2歳馬

 いよいよサンデーサイレンスの最終世代を迎えた。まだ時期は早いが何頭か見掛けたので話題にしておこう。
 今年の一番人気は母ウインドインハーヘアーだろうか。半姉レディブロンド・全兄ブラックタイドディープインパクト。全てが走っている優秀な母系に、全国リーディングの藤沢和雄厩舎。そして仕上がりも早く札幌デビューさえも可能だとのこと。馬体はサンデー産駒としては合格点。柔軟性もありそうで、首もさして高くなさそう。距離はクラシックディスタンスまで十分に対応出来そうで、クラシック路線に乗ってきそう。
 母アグネスフローラ。全兄アグネスフライトアグネスタキオン。それ以来のサンデー産駒。馬体の印象ではフライトに似た感じかな。若干、首から前肢にかけるラインが好みから外れるので上位指名は避けると思う。
 母ベガ。これもダービー馬の全弟。正面から見ると一本ずれた大きな流星が印象的。ギャロップで初めて立ち姿を見たが、風格があり、大き過ぎず小さ過ぎず。コンパクトにまとまった好馬体。贔屓目に見てる分もあるが、これは走る。いや走ってもらわないと困る。
 母ゴールデンサッシュステイゴールドの全弟。これも走りそうな雰囲気がある。兄がそうであったし、この母系全体がそうであるように、やや奥手に出る傾向がある。それを差し引いても、かなりの筋肉の量。だが短距離馬の筋肉ではなく、その中にも柔らか味がある。全姉のプリンセスゴールドレクレドールは全くタイプが異なるが、牡馬であってもステイとは異なる。どちらかと言うとレクレドール似かな。将来性という部分では間違いないと思う。

 これ以外にも挙げればきりがないが、母アンブロジン・母エアデジャヴー・母エリザベスローズ・母クイーンモード・母グレースアドマイヤ・母ゴールドティアラ・母サトルチェンジ・母セトフローリアン・母ニキーア・母フェアリードール…。

 これだけ挙げても足りないぐらいの良血馬が今年はスタンバイしている。数えるほどしか見ていない今の段階でも来年のダービーはサンデーサイレンス産駒が勝ち、掲示板も独占している光景が目に浮かんでくる。もし、暇があれば、今週のギャロップでも見て、今後のPOGの参考にどうぞ。