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  • JACQUES LE MAROIS

 フランス語ですが分かりますでしょうか。14日に行われるのが、タイキシャトルが制したことで知られるジャック・ル・マロワ賞タイキシャトルの時は、弱面だったが、毎年マイラーの強豪が集まるレースとして知られている。今年の注目馬をざっと紹介。


 何と言っても大本命はDivine Proportions(デヴァインプロポーションズ)。3歳牝馬ながらデビューから9戦9勝、うちG1が5勝と、圧倒的な強さを見せ付けている。その同馬が古馬の一線級に通用するのかが注目の的。欧州では早くも名牝ミエスクの再来という評価も聞こえている。


 そのDPに挑むのが、イスパーン賞、クイーンアンSとG1を連勝してきているValixir(ヴァリクシール)。去年まではG2を勝ってG1で善戦する程度の馬だったのが、ここに来て充実してきた。どこまでやれるのかわからないが、古馬の意地を見せたい。


 先週のモーリストギース賞を制し、連闘で挑んでくるのがWhipper(ウィッパー)。この馬は、父ミエスクズサンで母がMyth to Reality。つまり、デヴァインズの半兄にあたる。父はキングマンボの全弟。賢兄愚弟ではないけれども、この馬も半妹がデヴァインでほぼ同血統だけに、何とか負かしてやりたい所。といっても、この馬は去年のこのレースの勝ち馬だから、決して弱い馬ではないんだけど。


 それから、Dubawiドバウィー)。今年の愛2000ギニーの勝ち馬で、そのレースではオラトリオを破っている。父はあのドバイミレニアムで、彼の遺児の中では出世頭でもある。今回は英ダービー以来の出走となるが、秋の大舞台に向けて負けられない一戦。



 とりあえず、ここでデヴァインプロポーションズがどういったレースを見せてくれるのか。ここを勝てば、ムーラン・ド・ロンシャン、BCマイルというミエスクが辿った最強牝馬の系譜を継ぐことになる。注目の一戦。