海外競馬
馬場状態はYieldingで、日本で言えば「やや重から重」に相当する(と言われる)馬場で行われた。
レースはSweet Returnが先手をとって、Whillyがこれに競りかけて先手を奪い、2頭が後続を引き離す展開。馬場状態を考えると、この2頭が競った展開でややHペース。断然人気のKitten's Joyが内側の5番手、Powerscourtは6番手で折り合いに専念。Better Talk Nowは後ろから。
そんな展開で4角を向いて、Kitten's Joyが先頭に立つも手応えが今ひとつ。そこに、捲くり気味に上がってきたPowerscourtが一気に差し切る。懸命にKitten's Joyが粘る所に、Better Talk NowとFourty Niners Sonが襲い掛かるが、何とかKitten's Joyが2着を死守。
1着Powerscourt 3
2着Kitten's Joy ハナ
3着Fourty Niners Son ハナ
4着Better Talk Now ハナ
Powerscourt(パワーズコート)は父サドラーズウェルズ、母父レインボウクエストで牡5歳。鞍上はK・ファロン。A・オブライエン厩舎。昨年は、1位入線するも、4位降着。今回の競馬と過去の戦績から、やっぱり2000mの競馬が合うようで、12Fは長いのかもしれない。
Divine Proportions敗れる。ここまで9戦9勝だったデヴァインプロポーションズが、10戦目にして、ついに初黒星を喫した。勝ったのは、Dubawi(ドバウィ)。父ドバイミレニアムが99年に制したのに続き親仔制覇となった。ドバウィはこれで通算7戦5勝(うちG1、3勝目)。
1着Dubawi
2着Whipper 11/2
3着Valixir 3/4
4着Divine Proportions 21/2
今年の欧州マイル路線は、英2000ギニーを制したFootstepsinthesandや仏2冠馬Shamardalが引退したものの、Soviet SongやRaktiやサセックスSを制したProclamationもいるので、相当に高いレベルにあると言っていいだろう。