雑記

 またもG1で2げっとしてしまった横山典ちゃんだが、今週の騎乗馬は古馬王者「ゼンノロブロイ」である。この馬と典ちゃんのコンビは、「あの」ダービー以来。ネオユニヴァースの勝ったダービーでこの馬の鞍上にいたのは横山典弘。そのレースを巡って藤沢和雄調教師といざこざがあったというのが、競馬サークルで語られている噂だが、当方はサークル外の人間なので完全には把握しておりません。それでも、今夏途中に、復縁が伝えられ、今回の騎乗が決まり、関東リーディングを走る身としては何とか武豊、福永、池添の関西ラインには負けたくない所だろう。

  • 騎手

 どれだけ良い乗り馬を集められるか。それが勝つために一番手っ取り早い方法で、それを「政治力」などと呼んだりするらしいが、勝ち負け出来る馬に乗っても、星を落とすのが関東のリーディング上位の方々、柴田○臣、蝦名○義、田中○春の三氏である。たまに勝てるチャンスのある馬に乗ると出遅れるのが彼らの十八番(サクラプレジデントプレシャスカフェ等)。バランスオブゲームのようにトライアル大将に騎乗しているのも一理あるが、鞍上が勝負弱い点は否めないだろう。

 日本では別格の存在として扱われ、批判記事さえ書けない(書かない)状況にあるが、その彼も今夏のインターナショナルSのゼンノロブロイでの騎乗はイギリスでかなり叩かれていた。もともと欧州メディアは余所者には批判的で身内のサビには甘い部分があるが、「なぜオリビエを呼ばなかったのか」という論調が目立った。


 数年前までは、関東で岡部、関西には田原、河内、南井といったG1の常連騎手が存在したが、今ではそれが関東で横山典、関西には、武豊、福永、四位、安藤勝、藤田、池添。昔の方が巧かったと思うのは、懐古主義のせいだろうか。

  • 懐古論

 距離短縮論や格下げ論の絶えないここ数年の長距離レース。それでも昨日の菊花賞のように、強い馬が強い競馬をすれば十二分に面白いし、例えばイングランディーレが逃げ切った春天でも、武豊や田原が騎乗していればマジックと言われたわけで、昔から質的には変化していないのかもしれない。


 親父世代は、いつまでもオグリキャップで時代が止まり、「あの頃はオグリ、タマモクロスが激突して」とか「スーパークリークイナリワンヤエノムテキがなぁ」と語り合い、サンデー登場の90年代以後の競馬を認めない。


 今の競走馬と20年前の競走馬の強さを比較するのはどうやっても無理であり、競馬は同じレースで一緒に走るから順位が決まるのであって、馬場も改良された今では比べることも出来ない。ホーリックスの記録した東京芝2400mの2.22.2という記録だけが不滅の大記録が更新されたとしても「東京は馬場を改修してから云々」と語られるのだろう。