王者不在の時代の到来(改革元年のスプリント路線)

 先日、来年(以降)の新番組が発表され、改革の本丸は短距離路線の充実であったように個人的には感じた。しかし、その充実した番組とは裏腹に、その路線を歩みそうなメンバーを見渡すと大混戦の群雄割拠の時代を迎えるのではないかとの想いを抱かずにはいられない。


 2005年春の高松宮記念を制したアドマイヤマックスはターフを去った。そして、秋のスプリンターズSを制したのは外国馬サイレントウィットネスだった。加えて、2着のデュランダルも引退したことで、この路線の王者不在の改革元年を迎えることになる。


 2004年〜2005年の期間内で芝1200mの重賞を2勝以上している馬はシーイズトウショウプレシャスカフェキーンランドスワンゴールデンキャストの4頭しかいない。そして、その4頭のG1成績がシーイズトウショウは【0105】。プレシャスカフェは【0101】。キーンランドスワンは【0115】。ゴールデンキャストは【0004】。


 2004年〜2005年の期間内で芝1200mの重賞を制した馬を列挙してみよう。
キーンランドスワン(2004 シルクロードS・2005 阪急杯 G1成績【0115】)
タイキバカラ(2004 クリスタルC それ以降未勝利)
キョウワハピネス(2004 ファルコンS それ以降未勝利 現在1600万下)
シーイズトウショウ(2004 2005 函館SS G1成績【0105】)
アンブロワーズ(2004 函館2歳S それ以降未勝利)
コスモヴァレンチ(2004 小倉2歳S それ以降未勝利)
ゴールデンキャスト(2004 2005 セントウルS G1成績【0004】)
プレシャスカフェ(2004 CBC賞 2005 シルクロードS G1成績【0101】)
フェリシア(2004 フェアリーS それ以降未勝利)
ディープサマー(2005 クリスタルC それ以降未勝利)
カズサライン(2005 ファルコンS それ以降出走せず)
モエレジーニアス(2005 函館2歳S)
アルーリングボイス(2005 小倉2歳S)
ダイワパッション(2005 フェアリーS)
シンボリグラン(2005 CBC賞


 引退した馬や海外馬を除くとこのようなメンバーが残るが、このメンバーの中にG1で◎を打てる馬がいるかというと…。これ以外にも「有力」と思われる馬を挙げると、マルカキセキペニーホイッスルの名前が挙がるだろうが、う〜ん…。


 絶対王者がいないのはある意味でスプリント界の宿命なのかもしれない。タイキシャトルショウナンカンプもビリーヴもデュランダルも2年連続で頂点の座に居座ることが出来なかった。


 王者不在の改革元年のスプリント路線。一応は、CBC賞を制したシンボリグランと僅差で敗れたシーイズトウショウが中心に回るのかと思いつつも、大荒れになりそうな胸騒ぎが止まらない。果たして2006年の短距離界はどうなるのか。


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