2006年の注目馬(2005年3歳ダート編)<2>

 リストにはもう何頭か残っているけれども注意して買ったもしくは見ていたというのはこの馬達ぐらいで。来年どれだけ頑張ってくれるか。


 本年はたくさんの方にご覧戴きましてありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 フェアウェルSは外枠+太目が敗因として挙げられるが、それにしても伸びなかった。力負けでないことはこれまでの競馬からも明らかで。2走前の阪神の摩耶Sが+20kg。フェアウェルSが+8kg。でも、極端に太いっていうのは数字上の印象だけで、前々走の508kgでも良い感じに成長したと思えたぐらい良く見えた。12月以来の6ヶ月の休み明けとなった横手特別では-4kgだったぐらいで減りすぎていたとも取れる。今回は外枠でレースの流れに乗れなかったことが一番の要因だと思うので次走に再度注目。夏頃にはOP特別を勝って秋には重賞の常連になっているように願う。鞍上は…変更希望。

  • マルカフレンチ

 ここ数戦の競馬で一押しの利かなさを見ると1400mは長いのかな。現状では1600万下でも相手関係に恵まれないと勝ち負け安泰という馬でもない。年明けの羅生門Sに登録があるが、ここは若干メンバーがきついかもしれない。

  • アップドラフト

 格上挑戦で挑んだ春待月Sは10着と敗れた。現状、OPでは力不足の感は否めず。まぁ外枠で負けるというのは、馬のせいというよりも鞍上が外枠を乗りこなせないというのもあるのだが。2走前マイネルボウノットに0.1秒差。春先にある東京ダ2100mの1600万下戦なら主役を張れるだろう。

 ここまで10戦して6着以下がゼロという結果が示すように安定して上位に残れる力がある。といっても、ここ数走はクラスの割りに前半が早くならない競馬が続いたおかげで先行しやすい流れだったのも事実。1600万下になれば当然流れも早くなるし、砂を被る競馬も出てくるだろう。そこでどういった競馬が出来るか。父セイントバラードだけにそろそろ壁が来てもおかしくないな〜。先行馬が少ない組み合わせなら抑える程度でいいんじゃなかろうか。

 ダートの一線級で走るにはもう一回りか二回りぐらい馬体が大きくならないと厳しいと思うが、これがこの馬の持って生まれた体型のようで、これ以上の上積みは期待できそうになり。ビッグウルフも小さい馬で晩年は斤量苦に悩まされたが、この馬は普通の斤量でもパワー不足を感じる。軽いダートならそれはそれで走れなかった3歳の春競馬もあるし。しばらくは狙い辛い馬になった。

 川西特別で見せた末脚のようにハマった時は本当に凄い脚を使う。母のヤマトプリティがそうであったように不思議と阪神コースに縁のある馬。中山のフェアウェルSでは11着と結果が出なかった。京都で2度ほど負けて春の阪神開催で一発という狙いを今からたてているのがどうだろうか。馬体としてはそんなに悪くない。脚を使い所が相当に難しそうだが。

 ダートで好走したサクラバクシンオー産駒が芝でも走れるというのはシンボリエスケープもそうだが、どちらかといえばやっぱりダートの方がこの馬は合うと思う。1200m〜1400mで前に行くという条件が必要にはなるが、東京コースが合う馬だけに2月開催では注意したい。1600万下でも通用する。

 スターオブコジーン産駒らしくちょっとコズミやすいというか、疲れが溜まりやすいというか。歩様は決して綺麗な馬ではないだけにダートの方が合う。前走の大敗で人気を落とすはずだが、折り合いが付けば1600万下でも十分に勝ち負けできる馬ではある。ただ、もう少しクラス慣れは必要とするか。パドックで割りとスムーズな時に買ってみる。

  • イブキサブデュー

 自分の競馬が出来ないと脆い所はアフリート産駒らしい。距離云々の負け方ではなかったと思う。今の関西は1600万下にソコソコ強い馬が集まりだしてきたから、隙間の関東条件戦でないと厳しいか。それでも逃げられる組み合わせで外枠なら穴で狙ってみたい。逃げ馬が多い時は買えないけれども。まぁ、まだ条件級。

 ゴールデンSTよりかはずっと楽になった相手関係で快勝。550kg前後のパワーに溢れる馬体。それでいてソコソコは器用そうな一面もある。1600万下で即通用という感じではないが、4戦ぐらい使えばチャンスが巡ってくるのではなかろうか。

 デビュー前から調教はバカみたいに動く馬だったから注目はしていた。芝で勝ちきれずダートに変わった未勝利が圧勝。その時点で手綱をとった池添騎手が「OPまで確実に行ける」といったように、ダートでは非凡な才能を持っている。馬力馬という感じではなく、ダートで前に行って斬れるという印象。控えたり先行したりという展開に囚われなさそうな馬でもあるし、このままどこまで行ってくれるのか注目している。これも来年のダート路線の最注目馬の1頭。

  • トーホウレビン

 ダートではまだ3着以内を外していない。1800mだと若干長く1400mだと若干届かない。じゃあ1600mでと言いたいところだが、関西にそのような条件はなく。現状では勝ちきる可能性があるとすれば牝馬限定戦の1400mかな。芝でも走れなくはないけれども使える脚が一瞬で。ダートならそれなりにしっかりと伸びる。10月16日の競馬で負けた相手がジョーマリコとポライトストーン。やっぱり牝馬限定なら上位。3連系の軸として。1600万下では展開に恵まれないと苦労しそう。それなら芝の重賞も格上に出しても面白いかも。

 休み明けを3度使ってそれほどピリっとした面を見せず勝ちあぐねている。芝→ダ替りは2連対。一度負けを挟むことにはなるが芝を使ってみるというのはゲーム厨の考え方か。1200mでも対応できるとは思うが、ここ数戦の競馬内容を見ているとむしろ1800mを前々で競馬させても同じような脚しか使わないはずだから、その分合うかもしれないと思っている。1800mに使ってきて狙ってみようとは思う。

  • キープザフェイス

 父のエアジハードよりも母父ヘクタープロテクターが出た感じ。春の段階でオーギュストと接戦して注目馬リストに入れたが、5ヶ月ぶりの前走でもきっちりと伸びて勝った。東京での勝ちっぷりの良さが目立つが、未勝利を中山で圧勝しているし、京都でもケイアイメルヘンの2着があるように悪くない。牡馬相手だと厳しいかもしれないが1600m以下の牝馬限定戦で。1800mに関しては一度走ってみないと判断しにくい。

  • オフィサー

 アクアルミナスSを除外になって最終日の六甲Sに出走し10着。芝も無茶苦茶悪いということでもなさそうだが、やはりダートでのあの末脚を見せられると。時計の出る馬場とはいえ、34.9と35.6の上がりは目を引く。フサイチペガサスの産駒で距離も問題はないと思うので1200m〜1800mぐらいまでの間でコンスタントに走れそう。タイキエニグマに迫った内容からもOPまではいけるだろう。注目。

  • ポライントストーン

 色々と勉強になる馬だった。ユニコーンS帰りの鶴見特別で50kgではあったもののサンライズバッカスと0.4秒差。延長も問題なしと思わせた塩沢特別で12着と惨敗。芝での負けを挟んでダ1400mで2着。次は順当に勝利して、1600万下の牡馬混合戦を51kgで0.7秒差の4着。500万下に勝った時にリストインしてユニコーンSでも注意馬としてあげたかも。半妹のグレイスティアラ交流重賞を制しているように、この馬も交流重賞に連れて行ってやりたい馬。ただ、距離が1600m以下出来れば1400mベスト。1200mは短縮のカードが活きそうな時。1600万下では軽ハンデ+相手弱化が条件になりそう。内枠は全く問題ないので、出来るだけ内枠の方が良い。

  • マッハジュウクン

 デビューから8戦ダートを使って【1223】。その後、芝で【1106】。成績だけを見ると1000万下で頭打ちのように思えるが、競馬内容はもう一押し利けばというもの。クリスマスキャロル賞では逃げてくれたが踏ん張り利かず勝ったフィレンツェに0.8秒差の6着。ただ、この馬のベストは1400〜1600mの平坦だと思うので、阪神の坂が合わなかった可能性が高い。先行力のある馬でダ1400mに一度使ってくれればという意味でのリストイン。駄目でも京都芝で再度狙う。

  • プリュネル

 1000万下のダートを勝って休養に入った。年末にダートを除外されて芝に回ったが0.5秒差の8着。やはりダートの方が合うだろう。牝馬の1600万下条件は何度もいうように厳しい戦いになることが多いのでどうしても軽ハンデという条件が付く。芝のスプリント戦でも好位に付けられる馬だから、ダートの1600万下でも前で競馬出来るはず。展開が楽なら粘り込みもあるかもしれないので、ヒモには加えておきたい。

 初めての延長となった矢作川特別(中京ダ1700m)では道中4番手追走で直線伸びず0.5秒差の5着。ある程度距離に目処は付いたものの、やはり短距離の方が良い。それよりも今回の場合は、中途半端な位置取りで砂を被ったのがいけなかったはず。2走前も内枠でズルズルと下がり大外に持ち出してから一気に伸びてきた。短縮で外枠になればいつでもこのクラスを突破できる力の持ち主で1600万下でも上位争いできる馬。1月8日に登録があるのでまずはそこを狙いたい。

  • サンワードラン

 腰の非常に甘い馬で阪神や中山のような坂のあるコースは割引。京都1800mが一番合う条件。それでも3歳の春先に比べれば秋の京都で見たときはマシになっていたけれども。1600万下では相当なトラックバイアスと相手に恵まれないと厳しいかな。先行力はあるけれども、それで押し切れるだけの力は現状ではまだないし。しばらくは苦しい戦いが続くのではなかろうか。

  • マルブツシルヴァー

 血統的にシルヴァーチャーム×ウッドマンということでバリバリのダート向きなんだが、芝でもダートでもジリジリとした競馬しか出来ず、陣営も距離、芝、コースという試行錯誤を繰り返しているよう。プリンシパルSで2番手から粘りこんだように追える騎手を求めているのかもしれない。岩田神や地方騎手替りが一つのキーポイントかもしれない。能力的には1000万下は通過できるだけに。距離は1800〜2000mで。芝・ダは問わないがダートの方がやはり合うか。

 内にモタれてまともに追えずもったいない競馬が続いている。その癖さえ出なければ砂を被っても問題ないし、そろそろこの馬に順番が回ってくるはず。条件としては京都・阪神を問わず1400m。1800mになると少し長いかもしれない。状態は悪くないので、近い内に勝ち上がっておきたい。

  • マイティシルバー

 後ろから押してやりたいような競馬が続いていたのに前走1000万下では2番手からあっさりとぶっちぎった。そこそこ前が早い流れだったにもかかわらずこれは良い競馬内容。少し相手に恵まれていた点はあるけれども。1600万下では少しクラス慣れが必要かもしれないが、関東に行けば面白いかも。福永騎手で2勝と手が合うのもしれないし、そこは覚えておきたい。

  • ピサノヨシツネ

 1000万下なら勝ち上がる能力はあると思うんだが、内枠で砂を被るとよくないのかな。距離は1000m〜1600mまでなら大丈夫だろうし。次走もう一度狙ってみようと思うが、中枠〜外枠で先行馬の少ない組み合わせで。前走でも行こうと思えば行けたはずなんだがなぁ。乗り替りをちょっとだけ希望したい。

 勝ち切れない競馬が続く。大幅な変動の馬だから軸としては最適なんだけれども、頭まで突き抜けるには…。今は2番手からの競馬をしているが勝つにはデビュー戦のように一気に捲くった方が良いか。それでもリスクを考えると前々で競馬したくなるなぁ。相手弱化と先行バイアスがやっぱり買い要素になるか。3連複軸はこれで大丈夫。

  • スナークファルコン

 勝ったか思わせた所でパタっと止まる謎の馬。使える脚が本当に短い。それでもダートでは安定した先行力とその一瞬の脚で上位に来れる。1000万下は勝ちあがれる馬だが、年末に取り消し(?)があったのか。その影響が気になるので年明け一発目に大勝負をかけるのは躊躇する。1走様子をみたい。

  • ダンディズム

 まだダートでは底を見せていない。前走後に右前の深管を痛めたということだが、それがどれだけ影響を残すのか。前走の内容からみると1600万下でも上位争い出来る馬ではある。溜めれば斬れる馬なので、先行馬が強すぎない組み合わせで。特に好走の条件を必要とするタイプでもないと思うだけに、毎回狙いたい。

  • オーギュスト

 サウンドザビーチに4馬身の差をつけて圧勝。その後故障で休養に入っている。フレンチデピュティの牡馬だけに休みでボケなければいいが。距離に関しては1400〜1800mぐらいで長くても問題ないはず。復帰戦を見てから決めたいというのが正直な所だ。

  • ブレイクオブドーン

 脚元の故障で戦列を離れている。元々弱い馬ではあったらしいが。ただ、馬全体をみると惚れ惚れとするようなスケールのある馬。戻ってきてくれれば買いたい馬。無事ならOPまで勝ちあがれるだけに、ゆっくりと治して欲しい。

  • セレスエンブレム

 ウェルカムSではちょっと長いかという印象だったので、アクアルミナスSの負け方にはがっかりした。1600万下ではまだクラス慣れの必要がありそう。マイルはやはり少し長い。1200〜1400mで。先行馬は少ない方が良い。それからもう一つ加えるなら平坦がベダー。

 アクアルミナスSは16着と大惨敗。2走目のポカとスムーズに競馬出来なかった2点が挙げられるだろう。決してこれだけ負ける馬ではない。エアダブリン産駒でこのような馬が出るだけに半兄エアオーサムも出しているように母系の影響も強いのか。1600万下でもやれる馬だけにもう少し様子を見たい。

 未勝利、500万と連勝したものの1000万下で6着、5着と後一歩の競馬。それでも内容は使う毎に良くなっているし、そのうち順番が回ってくるのではなかろうか。関西では厳しいが、関東の手薄な条件で。

  • コスモアブソルート

 着差はわずかでもナイキデラックスには完勝。もっと早く動いても良かったぐらい。2つ叩いて本当に状態が良くなってきたし、この調子なら昇級の1000万下でも大丈夫かと。ただ、一瞬の反応には鈍い馬だから追える騎手という条件が望ましい。

 500万下、1000万下と逃げて連勝。若干一本調子な面があると思うので、相手が一気に強くなる1600万下では厳しいか。ただ、楽に先手を取れるような組み合わせなら別。フサイチペガサス産駒がどこまで上りつめるのか。距離は短い方が良さそう。

  • ドラゴンアロー

 そこそこ強いとは思うんだけれど、確実に頭に据え置きたいという馬ではなく。前で競馬出来る馬で1000万下でも大崩れなく走れるとは思うが、そこでしばらく足踏みだろう。とりあえず1000万下では買えるだろうが。

 関東から来て関西馬相手に1000万下を勝っていくとはなかなか。ただ相手に恵まれた印象もあるから1600万下ではしばらく厳しいんじゃなかな。この馬に関してはよくわからない。

  • サンクスアロット

 成績が【1510】。甘い。パドックで歩いている馬を観るといかにも甘いな〜とはっきり分かる典型的なタイプ。全弟サードストリームもそうだけれども、馬体に抜けた部分ないというのが共通している部分。それでも平均的にまとまってはいるから500万下では勝ち負けしている。ソエの影響で放牧に出ているが、戻ってきて極端に太くなければ。

  • エアワイクリフ

 春先に京都でみた時は、過剰人気の馬だと思ったが、夏の北海道から戻ってきてだいぶ良くなった。前走はウェルバランスが強かっただけで、展開も向いたとはいえ、この馬も十分の走り。1000万下は勝てる馬だけにいつ戻ってくるのだろうか。

 まだキャリア4戦。関東馬であまり馴染みがないが、SS×シルヴァデピュティのダート向き血統ということで注目している。牝馬限定なら1000万下まではいける馬だと思うし、馬場を問わないのでその内順番が回ってくるのでは。

 中京コースで買った時に逸走されてから覚えているんだけれどあれは何だったのか。左回りが苦手なのか。気性に難しい部分があるが、500万下は勝てる馬。前からでも後ろからでも競馬出来るし、そろそろ順番か。

  • メガトレンド

 2勝目は逃げて圧勝したが先行バイアスがかかっていたから額面通りには受け取れない。サンデーの人気馬らしくしゅっとした部分がある。ただ気性面に繊細な部分があるのかオドオドしている感じ。その辺りが大人になってくれば1000万下でもやれるはず。先行有利のバイアスは欲しい。

 勝つ時は本当に強いだけに負ける時の体たらく振りが納得いかない。難しい気性を考えると休み明けこそ狙いなのかもしれない。夏の新潟以来休養に入っているが、戻ってきて人気が落ちているようであれば買いたい。

  • セイウンプレジャー

 新馬戦で一瞬のキレを見せてリストイン。1000万下のダートでも通用するけれども、脚の使い所が難しい。2走とも外外を回る時に脚を使ってしまっているだけにもったいない。もう一度武豊に戻った時を狙ってみよう。


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