土日競馬感想
- 騎手・横山典弘
先週の頭で「評価」について書いたが、馬の評価と同じように人にも同様の評価が出来ると思う。
ハーツクライやツルマルボーイで2着を拾った時は「勝つ気が無い」とか「最初から2着狙い」とか散々書かれたが、ここ最近の2着獲りは観る者の意識を確実に変化させている。
アドマイヤジャパンやリンカーン、ファイングレインの2着など勝ちに行く姿勢が見られる。同じようにG1を勝てない柴田善騎手(宮記念で83連敗はストップしたが)と違って、勝つ意志というのか「こういうレースをするんだ」という想いが見て取れる。素人目には彼らの違いが表現出来ないんだが。
某有名調教師の評価で横山典騎手は「決めうちするところがなくなればもっと勝てるんじゃないか」というコメントがあって、それは追い込み馬を2着に持ってきた時に書かれた文章であると思うけれど、同じ2着にしてもツルマルボーイのそれと、アドマイヤジャパンやファイングレインのそれはやはり異なるものなんだろうと思う。
佐藤哲三騎手や菊花賞の岩田騎手のように早仕掛けは「名騎乗」と評価されることが多いように思う。無論、それが決まればの話だが。そしてそれは、近年スローペース症候群と言われるようになってからは余計に。
自分から動いてなおかつ残すことが出来る騎手。それが今もっとも必要とされている。ダンツグレームが菊花賞で負けた時だったか「武豊騎手が動かないと馬群が動かない」とまで言われた時代があった。今でもまだそうなのかもしれないが、佐藤哲騎手や横山典騎手、地方出身騎手にはそうした「勝負所」に対する嗅覚が優れているんだなぁと思う。
調教師の注文で、いつものように中団から後方で、直線外に出してチョロチョロと末脚を伸ばしてくるような騎手は外伸びバイアスがはまらない限り、近年G1になると現れる内伸びバイアスの競馬になるともう用無し。
そういう自在性のある馬に、自在性のある騎手がマッチしている例が多いのかもしれないが、買える騎手はある程度決まっているということだろう。有力騎手に有力馬が集まるのは当然か…。
とりあえずマルカシェンクはダービーでも切ろう。長期休養明けで馬体も減っていたし、完成度が高かった馬であまり成長も感じなかったし。休み前から課題だと思っていたチャカつく面も改善されていなかったし。アドマイヤビッグよりかは走れると思うが。
アエローザは特に印象に残っていない。ただマルカシェンクをマークして乗りすぎただけで次走以降は大丈夫だろうと思う。それにしても安藤勝は権利取りが下手だなぁ。
トーホウアランはまだ背中の甘さを残すものの良化中。秋にはもっと良くなると思うが、母父ヌレイエフだけに3000mまでの伸びるのはどうかと思う。ただ、この勝利で賞金的に安泰になったのは大きい。
- 京都10R
パドックで見知らぬおじいさんと談笑。スカーレットベル・トラストジュゲム・サワノブレイブに対する考察をお互いに語り合う。その
おじいさんが「スカーレットベルは距離が長い」というコメントをしたと連れが聞いたらしいが、まさにその展開となり馬券はドボン。
休み明けで満点ではないがトラストジュゲムの仕上がりに満足し、これとスカーレットの固定でブルーフランカーとメイショウホウオウ、サワノブレイブに流す。直線入り口から残り50mまで懸命のそのままコールも豊が最後に差されて、スタンドでorzの格好をしてしまった。3連単107倍だよ(涙)
ブルーフランカーは前残りバイアスがあるにしても、要はこの馬場で前に行けるという事も一つの能力であると考えさせられた。トラストジュゲムはスカーレットを負かしに行く競馬で完勝。このあたりはさすが岩田神といった所。サワノブレイブはどうしようもないな。
- 京都9R
ロードアルティマは一叩きで順調に良化。前に行って33秒台で上がれば後ろはどうしようもない。グレイシアブルーには時計が早すぎたかもしれない。もう1F長い方がよりいいのか。
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