ディープインパクト 宝塚記念へ

 あの日、あの時、その瞬間。僕は競馬場に立ち、彼の走りをこの目で観たんだ。


 そう後世で誰かに自慢するために競馬場に足を運んでいるのかもしれない。この馬を生で観た菊花賞天皇賞菊花賞はあまりの人の多さにスタンドに居てもモニターで見ていたようなものだったが、あの日確かにその場所に居て、その空気を吸った。それが自慢になるような気がして、もう一度天皇賞へも足を運んだ。


 だけど、気持ちの矛盾が存在することも確か。それは、人前でディープインパクトを語る恥ずかしさ。競馬を知った友人とディープインパクトについてあれこれ話すには問題ないんだけど、人前でディープインパクトについて語るのがなぜか恥ずかしい。ミーハーだと思われるのが嫌なだけなのかな。


 そして、もう一つ気になることがある。競馬のケの字も知らない人に、ディープインパクトの走りはどう映ってるんだろう。京都の坂はゆっくり登ってゆっくり下る。今回のディープインパクトの競馬は競馬を知った人だから「すげぇ!!」と感動することが出来るけれども、素人さんは「なんで他の馬は行かないの?」って思うんだろうなぁ。それをラップで説明するのは簡単だけど、それじゃ伝わるものが小さいだろうし、やっぱりレースを生で見た印象しかないのだろうか。本当にどう映るのか聞かせて欲しいものである。


 さて話変わって、とりあえず次戦は宝塚記念ということで決定し、その後は凱旋門賞へ。ライバル馬ハーツクライキングジョージ凱旋門賞有馬記念を年内最終レースにという路線のようだ。


 さて、この両馬は今年で引退するのだろうか。来年はもう繁殖に上がるのだろうか。そこまで考えてしまうほど、今はこの2頭に依存してしまっている。もちろん、今週は新設G1のヴィクトリアマイルが行われ、牡馬クラシックは稀にみる大混戦で面白いはずだが、頭の中ではディープインパクトVSハーツクライの日本馬による世界一決定戦@フランス・ロンシャン競馬場が待ち遠しくてたまらない。


 マスコミが煽れば煽るほど、現実はそう甘くないと思いつつも、彼らならやってくれるのではないかと思う。そして、何よりも故障が無いことを祈る。

 リンカーンは香港あたりに海外遠征した方がG1のタイトルが近付くのではないかと思えるような最悪のローテ発表。もしかすると、秋の天皇賞もしくはジャパンCが隙間になりそうなだけに、これまで「G1をずっと追い求めてきた馬の悲願のG1宝塚記念」よりも、そちらの方がチャンスが大きいかもしれない。


 京都競馬場で行われる宝塚記念といえば、ライスシャワーのあの故障。不謹慎な例で申し訳ないが、ライスシャワーにはディープインパクトを優しく見守って欲しいと思う。

 これはこれでショックというか「へぇ〜、急にどうした」と思う話。伊藤雄二調教師も彼の腕は認めていたようだが、いかんせん素行不良で…というのが競馬を少し知っている人なら共通の認識だったと思うが、それにしても急な話だ。安田康彦騎手といえばブゼンキャンドルファストタテヤマのようなゴール前急襲が思い出される。というか、それしか思い出せないぐらい追い込み一手。


 嘘つきました。プロンタテヤマとかメイショウアカシ、メイショウウーキーのような長く脚が続かない馬での捲くりが下手という記憶は実馬券を散々外した記憶と共に残っている。溜めれば届かず、動けば垂れる。そんな印象が強く、買わないと直線一気で飛んでくる。そんな本命党には厄介な騎手でした。


 何があったかはおいおい分かると思いますが、お疲れ様でしたと書き残しておきます。


 最後にクリックしていだだければ幸いです。→人気ブログランキング