先週の回顧続き

 実馬券購入を控えているこの3週間の間に、自分がよく口にするリズムという表現の裏付けが何なのかを考えていた。レースを観ないのに、月曜から木曜ぐらいまでは先週の新聞の馬柱をずっと眺める。すると、見えるモノと見えないものが段々と浮かび上がってくる。


 一つは、下級条件でも重賞クラスでも、掲示板に載る馬はそれなりに調子が良かったり、血統的背景があったり、騎手が良かったり、展開がはまったりというような条件がある。100%当たる馬券購入を求めるのであれば、全馬の単勝複勝を買えば当たる。つまり、何かしらを全通り買えばいい。言い換えると、どこかに当たるフィールドを作ってしまって、そこに張り込む形の馬券術が見つかれば一時的とはいえ恒久的に儲かると思う。

 例えば、日曜新潟12Rのアレクシオス。リズム予想法で行けば、○×の×の番で買えない。これは単純に×の番だからと機械的予想方法。もう一つは、500万下への昇級初戦で11着に惨敗している経験。500万下を勝ちあがるのに6戦を要している。そして今回は1000万下への昇級。過去を踏まえると即通用とは言いがたい。
 レース分析。過去4度の連対経験の枠による内訳で、7枠が3回、5枠が1回。完全に外枠ホースで、過去に内枠を引いたレースを観ると、道中でずっと手が動くぐらいに手応えが悪く、直線に向いてバラけた所でチョコチョコ伸びる程度。故に内枠時は来たら事故的な扱いにするか、レース後のコメントで気性面の成長を覗わせる発言を確認するまでは買えない。よって、1番ゲートの今回は割引。


 と、馬柱をみた瞬間にこれぐらいの事は頭に浮かぶ。つまりは、前者の馬柱予想だけでは、確認出来ない事も、後者のレース分析で、確認出来る。逆もまた然り。そして、今回のように両方の条件が同じ答えを示すこともある。


 予想法によっては、獲れるレース、獲れないレースが存在して、いかに自分のフィールドに入ってきた馬券を効率良く獲れるか。それには、買い目という要素が大きくなってくる。馬券効率が良いというのは、予想法が優れていることに加えて、買い目のセンスが優れているということ。そのセンスは人生に対しても通じる部分が少なからずあると思う。要領が良い人ってのは、このあたりが優れていると思うし、自分はそこが足りない部分だと自省。

 自戒が長くなりすぎまして。では、回顧の続きを。

  • 土曜

 小倉9R ミスティックリバー 9着 武豊騎手によるとポカらしい。要はこれもサンデー牝馬にある昇級初戦で崩れる良血サンデーってことか。こうなると、いつ走っても崩れてもおかしくない状況に突入するので、買い辛い馬リストへ。


 小倉10R フサイチホクトセイ 2着 叩いて徐々に内容がよくなってきてるので、これから悪くなるということはないだろう。中京コースは【1001】。敗れたのは長期休み明けだった2走前。次は斤量させ背負わされなければ頭候補。平坦の方が良い。


 小倉12R エイシンルンナ 2着 前走で激走した時にブックの藤井さんが「次も勝ち負け」と言ったのが耳に残ってた。2着→2着ときて、これもそろそろ順番。

  • 日曜

 札幌1R ウィズディクタット 1着 ディクタット産駒で1200〜1400m型かと思ってたら、騎手コメント、短評共に「距離はもう少しあった方が良い」とのこと。ゲートがましになれば、上を目指せる馬体の馬だとは思う。


 札幌7R タニノベリーニ 4着 4着が順当。久々で伸び切れなかったとコメントにあったけど、芝の長距離では今までにも伸び切れなかった馬。ずっと思うけど、これだけ筋肉量があって、斬れないまでも芝で長く脚を使えるということは、そのパワーをダートに活かせると思うんだけど。希望は広いコースのダ1800m。それで負けたら自分の見る目の無さを反省するだけ。


 札幌9R シーイズトウショウ 2着 勝ちに行ったところを出し抜け。前回と同じような競馬。この競馬で勝ってきただけに、しょうがないといえばしょうがない。馬体さえ減らなければ。居残ってる間に、上は消え、下は来ず。スプリント界で上位。
 チアフルスマイル。ダレかけてる馬には一気の短縮を。前走のやる気のない最後方作戦(結果的に)は、ここへの布石か。過去に実績のある距離、コースだけに不思議でもなく。それだけ1200m路線の上位レベルが落ち込んでいるということだろう。
 ビーナスライン以下。ブルーショットガンと北海道実績馬。それ以上でも以下でもないだろう。中山・阪神に行けば結果は変わるはず。


 札幌10R カタナ 2着 休み明けで増減なし。体は出来ていたけど競馬内容はピリッとせず。元々、こうした甘いというか、伸び切れない面がある馬だけど。左回りの方がスムーズ。東京での巻き返しに期待したい。
 勝ち馬と3着馬は、着順通りに受け取れない面があるかも。人気になるようなら、少し嫌ってみたい。楽に逃げたとはいえマッハジュウクンはこれまでよりも強いとは思ったが。


 札幌11R レソナル 10着 短縮で何とかなるかと思ったら行けずでアボーン。やっぱ中央場所の1400mぐらいの楽逃げパターンが欲しい。
 上位馬は速い。行き切ったら後続が詰められない流れになった。負けた馬も力がある馬揃いで、以後分散すれば。グローバルボンバーに脚を溜められない1000mは急がしかった。


 新潟11R オースミグラスワン 6着 まぁこんなモンだろう。不利を受けるのは一瞬の反応に欠ける馬だから。狭くなる前に抜け切らない。中間も乗り込んだ割りに、ピリッとしなかったし、ここを使ってよくなれば。
 トップガンジョーは成長を見せる。適正があったことも確かだけど。コーナー2つのレースは強い。
 サンレイジャスパーも好リズム馬。GIまで行くと壁があるだろうが、これぐらいの重賞なら。


 新潟12R エアアドニス 1着 ソウルフルな馬。パワーを抑えきれずに前に前に。上手く前が開いてくれて完勝。冬は1600万下で壁に当たって自信をなくしたけど、この内容ならもう一度頑張れると思わせる。クラスが上がれば外枠の方が良いかもしれない。
 アドマイヤキラメキは大事乗り。ウィストラムは現級でも上位。引き続き買い。


 小倉5R ホブノブ 2着 ずぶい。小牧や赤木さんでないと乗りこなせない馬。逃げた方が良い馬だけど、今回は2番手で我慢。それでも直線再度頑張ったのは収穫。単騎でいける組み合わせ、内枠で。そろそろ順番。


 小倉8R アラビアンナイト 1着 あれよあれよで差しきり。相手に恵まれたことあったけど、馬体が増えてたのに強かった。これは恐れいった。ただ、1000万下になると、内枠で無駄脚を使わないことが求められそう。


 小倉9R ロードフュージョン 2着 この血統は重馬場というか雨でドロドロになったら鬼。無条件に買いでも良いぐらい。良馬場では能力が足りなくても適正でもってくる。


 小倉10R サンライズキング 1着 レコードとは恐れ入った。逃げてそのまま。これはもう復調と見て良いのだろう。
 メイショウホウオウもよくなってきた。湿った馬場は近走得意。
 サイレントディールもよく走ってる。悪くない内容。ダートの方が良いだろう。