なんで降着じゃないのか説明しろ

 結局のところ、敗因なんてものは「わからない」。有馬記念でなぜ負けたのか今でもわからないし、あの時は体調であろうか、中山適性であろうか、ハーツクライが強かったか、展開のあやか。今回同様いくつか考えうるがどれ一つとして決定的なモノはなく、わけのわからないまま負けたということに落ち着くだろうと思う。凱旋門賞への挑戦の意味とかそういう後付けじゃないけど、意味を付与して盛り上がる人は盛り上がってればいいんじゃないでしょうか。個人的には、JRAのHPがリニューアルされて、なかなか良くなったんじゃないの?と評価しつつ、パトロールビデオ観て憤慨してるわけだが。

  • 3つのレース

 えー、土曜の中京競馬場でのアクシデントというか、審議のレースについて。8レースの美作特別と11RのシリウスS。対象者は共に佐藤哲三騎手。ただ、その中身はちょっと違う。
 8Rは、最後の直線でミスティックリバーに右鞭を入れ続けた結果、左側に斜行し、マイジョーカーに寄り、寄られたマイジョーカーが最内にいたコウエイマーブルの前をカットしたことの起因となった件で降着になったんだと思う(パトロールビデオをみる限り)。


 シリウスSの方は、4角でメイショウバトラーが加速していくのに、何の手も打つことなく勢いに乗って外に膨らんだ結果、押せ押せで脚をなくしかけていたサンライズキングの前をカット。カットされたサンライズキングはクビを振り立ち上がる素振り(某板ではオーバーアクションとの批判もレース後にあった)。その後ろに勢いよく上がってきたオースミヘネシーは、サンライズキングの不利の影響を受け、これもクビを振って立ち上がる。


 日曜札幌のすずらん賞。クーヴェルチュールが直線で逃げ馬の直後に入り、身動きが取れず。我慢しきれなくなった鞍上の塚田騎手は真横に並んでいたトウカイファインに強烈な体当たり。そのトウカイファインは左に振られ、その煽りを受けたネヴァーチャンジがスピードダウン。


 えー、程度で言えば、すずらん賞=シリウスS>美作特別だと思うんだけど、シリウスSについては過怠金だけで降着等の処分はなし。不利を受ける起因を作ったというのなら、メイショウバトラーはオースミヘネシーの後に降着になるべきだと思うのだが、どうやらサンライズキングの手応えが怪しかったという幸運(?)にも恵まれ処分は軽減された。


 はっきり言って納得行かない。別に馬券は買っていなかったし、メイショウバトラーが勝とうが、負けようがどうでもいいけど、違いがわからん。直接的な不利を与えただけでなく、不利を受けた馬よりも後に降着させているということは、不利の起因となったことにも責任を与えているはず。それなのに、メイショウバトラーだけお咎めなしなのは、重賞の1着降着をしたくなかったからか? ナリタトップロードの件のように落馬しなければ降着にはしないルールでもあるのか。


 レースが終わったその場でその説明をしろとは言わないけど(それをするのがベスト)、翌週の平日には、どういった見解でその処分が下され、ファンの皆様の的中していたはずの馬券は紙くずにさせていただきましたとの説明は必要だと改めて思った。


 武豊だからとか、大事なレースを控えてる前だからとか、重賞での加害だからとか、注意してるのに聞かないから(安藤勝さんのような?)とか。そういった誤解というか曲解を生みかねない、あるいは既に生んでしまっているこの現状を打開しようという気があったからこそ、岡部元騎手とアドバイザー契約を結んだんだろうが、指摘されて「あー騎手の目から見るとそういうモンなんですね」となる前に、自分達で変わろうとする姿勢を見せろ、JRA様。


 騎乗停止期間がその翌週からじゃなくて、自分の取りたい時に取れるようにするとか。そうした降着制度の騎手の部分に関しても何かしらの対策は考えられるだろう。


 最低限、降着で外れという制度を作っている以上は説明責任はある。今週は買いたい馬がいっぱい出てくるから大奮発して買おうかと思ったけど、神戸新聞杯のパトロールビデオとか、シリウスSのビデオとか観てたら腹が煮えくりかえりそうだ。凱旋門賞どころじゃない、おかしな競馬が日本では起こってますよ、皆さん。騎手の側からも散々曖昧だと指摘されてるのに、ファンからも指摘されてるのに、たったの一言二言、状況を説明することが出来ない糞企業。


 まぁ僕が競馬を止めれば、それでむかつきは収まるだけの話ですが。