雑記

 先のエントリーでのメイショウサムソンについての文章に追記。
>三冠の威厳が保たれた。言葉は悪いが、メイショウサムソン三冠馬として歴史に名を残すことがなかったことに少しホッとした。


 こう評したが、今でもその気持ちに嘘、偽りはない。ただ、もう少し配慮ある書き方というかフォローする文章を載せておくべきだったかと思っている。一勝するだけでも難しい競馬の世界で、勝利を挙げ、クラシックの舞台へと駒を進め、その中で皐月賞とダービーを制し、無事に菊花賞に出走するということがどれだけ困難で、偉大なことであるか。勝てはしなかったが、菊花賞に至るまでの関係者の尽力と、菊花賞でのパフォーマンスに対して関係者の方々に感謝と尊敬の意を表したい。お疲れ様でした。来春で定年引退の瀬戸口調教師のことだからジャパンカップ有馬記念の両方に出てくると思うけど、盛り上げるためにも是非。


 さて、今年の競馬界はターニングポイントとして語られる年になろうと、春先から思っていて、それは今でも同じであるが、そんな人の想いとは裏腹に、現実は思い通りには進まない。ハーツクライキングジョージハリケーンランに敗れ、ディープインパクト凱旋門賞レイルリンクに敗れ、なおかつ薬物問題が発覚。二年連続の三冠馬に挑んだメイショウサムソンが夢破れ4着に敗退。どれか一つでも勝つ事が出来ていたら、日本競馬が一歩でも前に進むことが出来たような気がしなくもないが、現実は全てにおいて、逆の結果。


 ディープもハーツもいなことによって秋の天皇賞が形骸化してしまっているように、ジャパンカップ有馬記念が世界に通用しなかった日本競馬の残念レースになるような気がしてしまう。ディープインパクトハーツクライのリベンジマッチ、ディープインパクトメイショウサムソン他との異世代対決など、それなりに意味はあるのだろうが、何か釈然としないものが残ってしまった。


 それでも競馬は続いていくのだから、この際、引退していく馬よりも来年以降もターフを湧かせてくれる馬が勝った方が良いのかもしれないとFIでフェルナンド・アロンソミハエル・シューマッハを抑えて二年連続チャンピオンになるのを観ながら思ったりもした。
 テイエムオペラオーゼンノロブロイの晩年というか、競走馬人生の末期に訪れた説明のしようがない敗戦の風が、4歳でターフを去ろうとしているディープインパクトにも吹いてきたようにも思える。ここまで国内では有馬記念を除き、別世界で走っているような競馬を見せてきたディープインパクトが、この悪い流れを断ち切って、最後に日本競馬史上最高かもしれないという人々の期待にもう一度応えられるか。


 面白いテーマがいくつかある芝路線に対し、何とも言いようがないのがダート路線。王者カネヒキリ屈腱炎により戦線を離脱したのに続き、地方の雄・アジュディミツオーも骨瑠によりJBCJCダートは回避。次走予定は東京大賞典となっている。


 ここ数年、地方競馬との交流戦が整備され、フェブラリーSジャパンカップダートが創設されてからそれなりの年数を経たことによって、ダート競馬もそれなりの地位を得てきたような印象はあるが、まだまだGIとしての歴史が浅いのは間違いない。


 そんな中で、JBCJCダートに向けた主役確保の大事なレースである。一応は大関クラスのシーキングザダイヤ横綱不在の主役を務めそうだが、それ以下は、これまでGIでは通用しなかった馬やピークを過ぎたと思われるタイムパラドックスあたりがまた人気を集めそう。良い意味での混戦になってくれれば良いのだが…。

 怪物と呼ばれた父が歩んだその道を…。天皇賞外国産馬出走枠から漏れた父クロフネが歴史に残るダート馬として踏み出した第一歩に息子も挑む。父クロフネという部分で相当に人気しそうだが、ここは買っておきたいところ。カネヒキリも、アジュディミツオーもいないダート戦線。新星登場の期待は大きい。

  • フューチャーボーイ

 アグネスタキオン産駒のルミナスハーバーがレコード勝ちを収めたことにより、それに勝ったフューチャーボーイの評価もうなぎ登り。ルミナスハーバーの母タックスヘイブンの名繁殖牝馬ぶりにも頭が下がる思いだ。


 とりあえず、フューチャーボーイの新馬組は要注意ということで。

 あのロックオブジブラルタルが日本で繋養というニュースが入ってきた。欧州でのファーストクロップリーディングが3位ということで、早々に見限られてしまったのか、それともジャパンマネーが魅力だったのか。名競走馬、名繁殖ならずとは名馬物語で語られるものだが、この馬の未来も気になる。


 個人的にはホークウイングも欲しい(笑)